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domoto63

そうだな三津に出逢ってからそうなった。」

そうだな三津に出逢ってからそうなった。」

 

 

「私?」

 

 

「そう。まぁ買ってもらわないと彼女達も生活かかってるから困るんだろうけど,それならいっそ身請けてやんなよって思う。

彼女達だって好きでもない男に代わる代わる抱かれるよりずっと一人に愛されてたいだろ。

三津を見てそう思うようになった。」

 

 

まっすぐ前を見つめる吉田の横顔を三津は瞬きもせず見ていた。【生髮】維新烏絲素有無效?成分、副作用一覽!

 

 

「だから行かなくなったけどお陰で陰間に行ってるって噂立てられたけどね。」

 

 

そんな事ある訳ないと喉をならして笑った。そしてきょとんとした顔に気付く。

 

 

「あぁ……陰間は男が男の……。」

 

 

「あ!分かりました!もういいです!」

 

 

意味を理解して俯いた。本当に自分は世間知らずだと言うのも恥じて余計に顔が熱くなる。

 

 

……でも……その……辛くないんですか?」

 

 

桂なんて三日空いただけでも不機嫌になるのに。

 

 

「何?俺の毒抜いてくれんの?それとも普段俺がどうやって毒抜いてんのか気になるの?」

 

 

吉田は三津の反応を見越して意地悪く口角を上げ,三津は俯いたまま無言で吉田の背中をぺしぺし叩いた。相変わらずの反応を吉田は嬉しく思う。変わらない三津が愛おしい。

 

 

桂に染め上げられてそこら辺の女のようになってしまうのが嫌だった。

 

 

でもやっぱり三津は三津で,そうはならなかった。それが堪らなく嬉しい。

 

 

「三津には変わらずそのままでいて欲しい。俺がついてないと危なっかしいままで。」

 

 

「それ馬鹿にしてます?」

 

 

眉根を寄せて吉田を見つめる。

 

 

「いや?危なっかしい所を俺が護るって言ってんの。」

 

 

「迷惑かけないように大人しくしてますってば!」

 

 

『相変わらず伝わんねぇなぁ。』

 

 

それも分かっちゃいるけど参ったなと笑いがこみ上げて来る。

そんな吉田をどうしたの?と不思議そうな顔で見る。

 

 

「何でもないよ。」

 

 

もう少し,この他愛もない時間を過ごしたい。だけど二人の家は藩邸から近い位置。

あっという間に着いてしまう。

 

 

『もう少しだけ……。』

 

 

一緒にいたいと,三津も思ってくれないだろうか。

 

 

『思う訳ないか……。だって三津だもんな。』

 

 

こうして送ってくれと頼みに来ただけでも凄いことだと言い聞かせて家まで送った。

 

 

「一人で大丈夫?」

 

 

「大丈夫!」

 

 

先に休んでなさいと言われたから寝てしまえば寂しくない。

 

 

「寂しいなら寝るまで傍に居るけど?」

 

 

「え?」

 

 

心の内を見透かしたように口角を上げる吉田に驚いて口を半開きのまま瞬きも忘れた。

 

 

「なんてね。そんな事したら我慢出来ずに食べちゃいそうだから大人しく帰るよ。」

 

 

口半開きだぞと笑って鼻を摘んでやった。

 

 

「なっ!」

 

 

「それともちょっと食われたい?」

 

 

口をぱくぱくさせて狼狽える姿に笑みを深めて鼻を摘んでいた手を今度は顎に添えた。

 

 

「冗談だよ。

でも……結果的に三津のせいで禁欲生活になってるから責任取ってそろそろ食べられる覚悟してよね。

じゃあ……おやすみ。」

 

 

吉田は三津の頬に優しく触れて家を出た。

三津は熱くなった顔を両手で包んで玄関に立ち尽くした。

 

 

吉田はからかうだけで何もしてこなかったが入江にちょっとだけ食べられたのを思い出した。

 

 

『アカン忘れよ。じゃないと平常心保てん……。』

 

 

あれは悪い夢だった事にしよう。

三津は布団に潜り込んでぎゅっと目を瞑り,起きたら忘れてるんだと暗示をかけた。朝起きた三津は昨日の事などすっかり頭から抜け落ちていた。

 

 

「嘘でしょ……?」

 

 

隣の布団が空っぽだった。桂が帰って来なかったのだ。

 

 

『まさか何かあった?こう言う時どうすればいい?とりあえず藩邸に行けばいい?』

 

 

布団を跳ね除け慌てて身支度を整えた。そのまま玄関を飛び出そうとした時,桂が帰宅した。

 

 

「ただいま。どこへ行こうとしてるの?」

 

 

「あ……えっと……おかえりなさい……。何かあったのかと思って藩邸に……。」

 

 

行こうとしてたけどその必要はなかった。

桂はぴんぴんしている。

 

 

『知らんお香の匂い……。』

 

 

その体からはあからさまな女の匂い。

三津の眉がピクリと動き,眉間には皺が刻まれる。

それに気付いた桂が慌てて事情を話す。

 

 

「宮部さんが酔い潰れてしまって面倒見てたらそのまま泊まることになってね。」

 

 

「それは大変でしたね。すぐに着替え用意します。」

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